写真は今朝の地元お旅山山頂付近の岩です。
私は、週に3-4回朝お旅山から降りるときにこの岩の上に立って朝日に向かって深呼吸をします。
大地の、山の気がすっと体に入ってくるのを実感します。
今日は前回に引き続き、糖尿病の養生についてご紹介します。
高血糖が長く続くと体でどのようなことが起こるのか
最近「糖化は老化」という言葉をよく耳にします。血糖値が高い状態が続くとブドウ糖がタンパク質と結びつき「糖化タンパク」が作られます。糖尿病の指標であるHb-a1cというのは、実は赤血球中のたんぱく質であるヘモグロビンとブドウ糖が反応してできる糖化たんぱく質(AGE)の値です。この糖化タンパクには、動脈硬化を促進する作用があります。例えば、有名なLDLコレステロール(悪玉)が糖と結合してできる糖化LDLは血管壁に沈着しやすくなりますし、余分なLDLを肝臓に運ぶ役割をもつHDLコレステロール(善玉)が糖と結合するとその働きが低下します。だからHb-A1Cが高いまま長く続くと血管の老化が進み、動脈硬化による脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高くなります。
糖尿病の症状と合併症:初期の段階では、自覚症状はほとんどありません。「のどが渇く」、「疲れやすい」、「尿の量や回数が多くなる(たびたびトイレに起きる)」、「体重が減る」などの症状が現れるのは、かなり進行してからです。糖尿病発症後、放置していると7~10年後には、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、末梢神経障害、血管障害などの合併症が現れてきます。糖尿病が本当に怖いのはこの合併症なのです。