先日お盆休みに夫婦で中国の世界自然遺産張家界の山に行ってきました。
仙人が住むような神々の山に魅了されたことは言うまでもないですが、そこに住んでいる少数民族の土家族の人々もまた素敵な人間味あふれる人々でした。
昼間の山歩き、観光で疲れた体を癒しようと、ホテル近くのマッサージ屋に行きました。そこで出会った四十代のご夫婦、マッサージ歴十数年。あまりにも一生懸命にマッサージをしてくれるので、思わず話しかけました。
お二人の出会いは?と聞いたら、ご主人の方が答えました。自分はこの奥さんに選ばれましたと。自分は村の中で一番醜い男だった。だから自分は結婚できないと思っていた。奥さんは村で一番きれいな美女で、村の中でも割と裕福な家庭で育てられたお嬢さん。まさかこの美人の女性が自分を結婚相手に選んでくれるとは夢にも思っていなかった!自分は醜いだけでなく、村のなかで一番貧乏だったから。...
奥さんはなぜこの男を結婚相手に選んだのですかと、私たち夫婦は興味津々。
「この男は顔は醜いけど、心は村で一番やさしい男だから!」と奥さん。それは自分の両親にも認められたそうです。
「こんな醜い、貧乏な自分を結婚相手に選んでくれた奥さん、自分の一生はこの奥さんのために生きています!」とご主人。
この話を聞いている瞬間、目の前のお二人はぴかぴか輝いて見えました!
なんてすばらしいご夫妻!決して美男美女ではなく、それほど裕福でもないご夫妻ですが、お二人から真の人間の有様、夫婦の有様を見ました!