寒い季節は補腎の養生を。
本格的冬の寒さが続いています。私たちの生命活動は五臓六腑の働きによって営んでいますが、その中、腎は先天の気のもと、生命のエネルギーを司る重要な役割を担っています。
腎の働きが弱まる(腎虚)と体にいろんな不調が生じます。排便排尿の異常、生殖機能の異常、女性の生理不順、腰痛、精神力の低下(ポジテブ思考ができない、集中力に欠け、物忘れがひどくなる)、骨が弱くなる(骨粗しょう症、骨の変形、骨が折れやすくなるなど)。全身症状としては、体が冷えやすい(四肢が冷たい)、寒がり、疲労しやすく、長時間立てられなくなる(すぐに横になりたがっている)、常に眠気に襲われる、声がかすれて出にくくなるなど。
腎は冷えに弱いですので、冬の季節は腎虚になりやすい。
、この季節の健康管理は補腎が重要です。...
補腎の食べ物:ヤマイモ、エビ、牡蠣、すっぽん、ニンニク、ニラなど。
補腎の薬膳茶:山茱萸、クコの実、なつめ、黄精、せんぼうなどの生薬。
補腎の鍼灸も有効です。
もちろん、補腎の万能薬があるわけではなく、まずは各人の体質や生活習慣、精神状態、取り巻く自然環境なども総合的に考え、その都度、その時、その場に合った養生を取り入れて調整することが望ましいと思います。
しっかり補腎をこころかけ、この厳しい寒さを乗り越えましょう。