2014年3月15日、NPO法人WAHAHAの会主催、株式会社マルセイが共催で、世界的免疫学者安保徹先生の
講演会が姫路市勤労市民会館で開催されました。
その時の講演録を連載で掲載させていただいております。
(5)リンパ球を最大に働かす条件について
ですから、私はこの頃、養護教諭の先生方の会合に呼ばれますけど、よく言えば先生、100人、200人いる。私の話聞くと、「子ども達へのアドバイスが分かるでしょう。」って言う。やっぱり色んな存在するウイルスにくまなく感染して、大人の免疫にたどり着くんですから。やっぱり大事なのは、風邪の流行る季節になったら、手洗いとうがいは、控えめにしましょう。アドバイスが必要になってくる。すぐ分かるじゃないですか。ですから、やっぱり手を熱心に洗う子見たら、あっとね、野生の動物の勘で、「見苦しい。」ってそう言う感覚を持てる大人が本当の大人です。それを自分の血の巡りを悪くする為に、血圧の薬飲んだらバカです。子どもに手洗わしたら、もっとダメじゃないですか。先程のリンゴの例もあるんで、やっぱり拭くズボン位、一冬洗濯は差し控える。こうやってですね、私達と言うのは、白血球が、この赤血球の方は酸素を運ぶヘモグロビンがあるんで、赤く見えるんですけど、このマクロファージと顆粒球とリンパ球は、ヘモグロビンがないので、白く見えるんですね。それで、白血球って呼ばれているわけです。で、お年寄りになると、段々ねやっぱり免疫力は下がってくるんですけど、基本のマクロファージは、そう簡単には下がらないですね。ですから、やっぱりそんなにですね、お年寄りになっても、感染症に怯えるって感じはないですね。ただ、こう言うリンパ球が働く為には、さっき木元さんも言ってましたけど、発熱をする事がね、リンパ球を働かせる為の条件になっているんですね。ですから、やっぱり風邪ひいて熱でたら、それは体の失敗じゃなくて、リンパ球を最大限に働かせる為の体の条件と考えなきゃダメです。でしょう。段々お年寄りになると、発熱する力は少なくなってくるんですね。まだ、風邪ひいて熱出てる様だったら、バカものの仲間ですよ。60代、70代になると、風邪ひいても、熱もでないですよ。ですから、後、免疫もほとんどに網羅されてますから、風邪流行っても、なかなかひけないですよ。ひきたくてもひけないのが、俺達。何言ってんですか。だけど、やっぱり寝たきりとかになって、ほっときゃもう、代謝が抑制されてきて、低体温になると、残ったリンパ球も働けないんで、あれなんですね、肺炎とか起こして、亡くなるんですね。寝たきりの人がよく老人施設とかで、寝て亡くなるでしょう、ああ言うのはね、問題ないです。老衰と同じです。時期がきたな、にっこり笑ってお礼言って、この世をさればいいわけですから、心配ないですよ。よくお年寄りに、ワクチンとか打ちますけど、意味ない。もうリンパ球も狡猾してるんで、ワクチン打ったって、反応するリンパ球ももう残っていない。意味ない。やっぱり潔さって言うのが必要ですね。私は、私の年代と言うのはこれからで、団塊の世代ってすごい数多いから、老人が増えるんですよ。その老人がね、私の様な考え方知らないで、お年寄りになったら、医療費が大変ですよ。だから、私は同じ年代の人に言いたいですよ。大体団塊の世代が、もし75歳になったら、やる事はもう決まってる。病院にはもう足を運ばない。救急車には乗らない。あきらめが肝心。で、最後に死に時がきたら、食を断つ。食を断つ。やっぱりね、いちいちスプーンであずかられている様ではダメですよ。見苦しいですよ。やっぱりもう十分生きたから、「食べるのはいい。」って言って、微笑んでいればいいだけですから。だけど、あまりこう言う事言うと、自分にプレッシャーがきますけど、それ位でいいですよ。で、こうやってですね。私達の白血球のおかげで、身が守られてるわけで、心配ないですけど。私達の生き方はね、あまり偏ると、この白血球も偏る様になってるんですね。特に顆粒球はですね、アドレナリン受容体を膜状に持って、過酷な生き方をしてると、顆粒球は増えてくるんですね。逆にリンパ球の方は、副交感神経末端から出るアセチルコリンを受け止める受容体を持って、穏やかな生き方をすると、リンパ球は多くなる。こう言う白血球の自律神経による調節と言うのはですね、そもそもですね、いかに効率良く我身を守るかから始まっているんですね。やっぱり野生動物にとって、交感神経が緊張すると言うのは、空腹が強くになって、エサを求めて行動する体調なんですね。皆さんも、お腹がすくと怒りっぽくなるでしょう。これが交感神経の働きの基本なんです。エサ時は、野生の動物は手足が傷ついて、細菌が侵入してき易くなるんで、顆粒球を増やして、防御効率を高める。