2014年3月15日姫路での安保徹先生の講演会の講演録の続きです。
今回は薬の問題についてです。
② 薬に頼らない免疫生活
後、お年寄りが気付けないとダメなのは、薬ですね。薬を飲むと、薬はやっぱり、汚染された化学物質で、肝臓で解毒しなきゃダメなんで、すごく体の負担がかかるんですね。だから、3種類とか5種類位以上の薬飲むと、患者さんはすごい交感神経緊張になるんですね。薬を飲むだけで。ですから、大体、薬飲んだお年寄りは、健康と言う事は、もうほとんど望めなくなってしまう。ですから、やっぱり、病院の先生が薬色々処方し出したらですね、まず、薬は、この薬もあるんで、少し危険だなって感覚を、持たなきゃダメですね。特に、間違い易いのが、血圧の問題なんですね。私は、卒業した昭和47年はですね。血圧の上限、上限値が180mmHg水銀柱だったんですね。180だったんですよ。180って言うとびっくりするでしょう。だけど、それが正常値の上限だったんですね。なんで、そうなったかって言うと、昔の日本人は、特に、昭和20年、30年代は、まだ、機械化が進んでないです。肉体労働でないと仕事できなかったんですね、日本人は。つるはしで穴を掘るとか、ぼっこ担いで土砂を運ぶとか、皆、筋肉労働だった。筋肉労働を支える為にはですね、ご飯を何杯もおかわりして、しょっぱいものを食べて、血圧を上げないと、力仕事できないですね。ですから、正常値が180に設定されていても、高血圧の患者さんは、日本にいっぱい居たんですね。そこが、40年代までは、そう言う状態が続いたんです。180を超える高血圧で、皆、生きてたんです。家庭の主婦でもですね、まだ、電気釜がない時代ですから、朝早く起きて、薪に火付けて、ご飯炊くとなるね、家庭の主婦の仕事は、重労働だったんですね。後、皆、血圧を高くしないと、仕事が成り立たない。ですから、皆さん、あれですよ、昔の人は、何でしょっぱいもの山ほど食べたか。食生活乱れてる、そう考えちゃダメだ。やっぱり、昔の人は、過酷な肉体労働をささえる為に、ご飯を何杯もおかわりして、しょっぱいもの食べて、血圧を高くして、仕事を可能にしたと考えなきゃダメなんですね。で、そうやって、私達の血圧は、180に設定されてたんですけど、昭和50年に入ってからですね、日本から高血圧の患者がほとんどいなくなっちゃたんですね。やっぱり、昭和50年になると、どこの家庭でも電化製品で、ご飯が炊ける、掃除はできる、皆、楽なんですよ。誰もね、いちいち食生活の改善とか言わなくても、皆、しょっぱいものたくさん食べて、ご飯おかわりする様な流れがなくなったんですね。自然に血圧が、下がってきた。だから、高血圧の患者がいなくなっちゃた、日本に。それで、困ったのは、高血圧学会の先生達ですよ。しょんぼりしちゃって、私の同級生の高血圧学会に入った友達、同級生いっぱいいましたけど、皆、患者いないですからね。この危機をどうやって、学会の先生達は、乗り越えたか、と言うと、血圧の正常値を160に下げたんですね。すると、患者が出てきますからね。で、こうやってね、正常値が変えれたんでよ、昭和50年に。ところが、160の上限値でもね、平成に入って、患者がいなくなったんです。結局、自家用車が普及したり、交通網が発達して、自分の足の筋肉とかね、使う必要がなくなって、ご飯を、誰も3杯も4杯もおかわりする人、いなくなちゃったんです。だから、仕方ない。食生活が改善されたんじゃなくて、要求がなくなったんです。それで、平成に入ってですね。高血圧学会の先生達は、患者さんがいないわけですから、すごくしょんぼりしてて、本当に気の毒でしたよ。この困難をどうやって乗り越えたか、と言うと、血圧の正常値を140に下げたんです、平成に入って。皆さん、そう言ういきさつあるんですよ。140にするとね、大体日常的に、バリバリ仕事している人が病人、家でぼんやりしている人が健康、と言う変な事になっちゃたんですね。それが、今現状ですよ。今は、それでもね、患者さんはなかなかいない。それで、高血圧予備軍って言ってね、130代でもね、病人にしそうになっている。皆さん、ですから、この正常値をどんどん下げられたのを、真に受けてね、血圧の薬、150、160位で、薬飲んだら何が起こるか、と言うと、皆ね、元気がなくなっちゃうんですよ。血の巡りが悪くなるからです。だから、足腰が立たない、頭がぼんやりして、散歩したり、気功の体操やる元気なくなっちゃうんです。それが、今お年寄りの現状です。ですから、皆さんが病院に行って、若い先生達が、血圧の薬でも出しておきましょうかって言ったら、皆さんは、ちゃんと答えを言わなきゃダメです。「若い先生、先生、先生、若い先生、血圧の正常値を下げられた歴史を知ってますか?」そうやってね、たしなめてあげなきゃダメです。それが、長い人生をくぐり抜けた皆さんのやる事ですよ。真に受けて、血圧の薬飲んで、血の巡り悪くしても嫌ですから。大変ですよ。後、丁度ね、昭和50年度、平成、この時期にコレステロールの正常値も下げられているんですね。私が卒業した昭和47年の高コレステロールの上限値は、300だったんですよ。高コレステロール、300。で、昭和50年にですね、260に下げられた。コレステロールって言うのは、エネルギーを作るミトコンドリアで作られるんですけど、皆、体の中で作られるんですね。食べ物のせいでない、コレステロールは。肉食べないゴリラが、一番コレステロール高い。木の葉っぱ食べてるゴリラがね、一番高コレステロール血症、だけど、元気でしょう。動脈硬化にもならない。皆、体を、代謝を更新させて、細胞の各成分ですからね。男性ホルモンの材料でしょう、女性ホルモンの材料、副腎皮質ホルモンの材料、アルドステロンの材料、ビタミンDの材料、活力のホルモン系の材料と言うのは、コレステロールですからね。ですから、大体バリバリ仕事やっている人達のコレステロールは、大体300とか、330とか、それ位あるのが普通なんです。それが、元気の源。ところが、コレステロール降下剤飲むと、何が起きるかと言うと、全然覇気がなくなっちゃうんですね。元気がなくなっちゃう。今、日本では、やたらに介護される人が多いんじゃないですか。血圧の薬で、血の巡りを悪くされて、で、コレステロールで覇気を失われた。やっぱり、もし、皆さんがね、70代位になったら、やっぱり若い世代に日本の歴史を、世界の歴史を教えてあげる立場ですからね。やっぱりコレステロールの降下剤を、若い先生が出すって言ったら、「コレステロールの正常値が下げられた歴史を知ってますか?」なんて、そうやってたしなめてあげなきゃならない。それが大人と言うイメージとお年寄りのイメージ。いちいち真に受けて、自ら飲んでいる様では、パッ。かしこくならなきゃダメです。で、こうやってですね、私達と言うのは体の無理も交感神経緊張状態になるし、心の悩みもあるんですね。ですから、やっぱり自分達が病気になったら、ある意味では、自分の生き方を見直すチャンスなんですね。やっぱり人って皆、独特の性格でわいてきますからね。しょっちゅうくよくよする性格あるでしょう。やたらに真面目で、人の分まで心配したり、責任取ったりする性格、それがそれで、負担がかかるんですね。交感神経緊張状態になっていくんですから、やっぱり、病気になったら、生き方、考え方を、自分で振り返ってみて、で、自分の体の負担にならない生き方を自分で模索していくと言う様な流れで、病気を治していかなきゃならないですね。こうやって、大体、働き盛りの人の病気は、交感神経側で破綻してるんですけど。