奇跡が続いています。
Nさん、60代女性、今年4月卵巣がん末期の診断を受け、後一か月命と言われて私のところに来られました。腹膜と肝臓に転移があり、腹水がたまって肝臓の半分が腹水に浸かれているらしく、水を抜くしか方法がないと言われたそうです。抗がん剤治療を受けると少し寿命が延びると言われたそうですが、本人はどうせ治らないのであれば、一切治療を受けませんと、断ったそうです。
「木元先生、私を実験台に使ってください。少しでも長く生きたいです」、と私の漢方養生をスタートしました。おなかと両足がパンパンに腫れた状態、食欲もなく、歩くのが辛い。
一か月後Nさんが来られました。「先生、一か月生きました。後もう一か月頑張ります」と継続して漢方養生を実行。二か月経ってまた私のところに顔を出されました。お、顔色が明るくなって、目がキラキラ輝いているのでありませんか。「先生、おしっこがよく出るようになって足のむくみが減りました」、と両足を見せてくれました。ほんとうに!あれだけパンパンに浮腫んでいた両足がだいぶ引いていました。
それから、毎月私のところに報告に来られるのですが、先週来られたNさん、元気溌剌で歩いて入ってこられました。両足は完全に正常になり、お腹もだいぶへこんできました。
「先生、ご飯が美味しいんです。一日三食を自分で作っています。畑の仕事もできるし、家の片づけもしています。なに不自由ない生活をしています・・・」、と嬉しそうに話しているNさんを目の前に、あ、この方は治るスイッチがONになっているな、と思いました。半年でここまで来られたなと、感無量でした。信じる力、そして希望をもって耐えること、努力すること。
希望は心の太陽である。