ただ今義理の弟、弘基を関空行きバスまで見送りして帰ってきました。
バスに乗っている弘基を前に、胸が熱くなり涙がこぼれ落ちそうでバスが出る前に 主人と先に帰ってきました。
弘基は香港住まいで香港の向かい側の深釧で従業員800人規模のバックを製造する会社を経営しており、忙しい人です。
今回連休を返上して二週間ほど日本にきてうちの工場の改修工事を手伝ってくれました。
弘基は小さいごろから手先が器用でモノづくりが上手だったそうです。
家に来るたびにいろいろ手を付けて修理したり、直したりしてくれます。私の目から見れば弘基はなんでもできる超人です。
今回は特に大きい工事でしたので、弘基は兄貴の主人と一緒に毎日現場で働いてくれました。
壁のペンキ塗り、屋根の瓦の修理、玄関のドアまで手作りで立派な大きいドアを作ってくれました。
朝早くから日が暮れて暗くなるまで手を休むことなく働いている姿、すぐにでも倒れるのではないか、心配するほどでしたが、香港に帰る直前の昨日まで働きました。
「ゆっくりやって次回にきたときに続けてやったら」と私が弘基の体を心配して言いますと
「俺がやらないと兄貴がやるに決まっているから、兄貴が倒れる。それのほうが俺は耐えられないのです」
・・・ 返す言葉がない。主人と弘基の兄弟の絆、言葉ではないです。お互い体を張って相手を守ろうとする心なのです。
兄貴がエベレストに行くとき、「兄貴、必ず生きて帰ってくるんだよ」と一言いうために香港からわざわざチベットまで駆けつけた弟です。
だから弘基の兄貴への気持ちは痛いほど分かっています。
この兄弟の体を支えようと、一生懸命に三食のお食事作りを頑張ってきた私ですが、
自分が口内炎になってしまったのです。恥ずかしい限りでした。倒れるまではなかったのですが・・・
主人の弟弘基、本当にこころから尊敬します。いい男です。格好いい!