亡き母への供養の旅。
お盆の14日から今日16日まで二泊3日で奈良の八経ヶ岳、標高1915メートルの山の登山と高野山詣りに主人と一緒に行ってきました。
八経ヶ岳は主人がエベレストへ挑戦するための訓練場としての第一号百名山、八年前です。あのとき母は日本にきておりました。母は生前主人を自分の息子のように可愛がってくれました。主人も自分の母親のように母によくしくれました。この度主人と一緒に母への想いを胸に旅に出ました。八年前はお母さんお元気だったな、と山を登りながら主人と母への思い出を話を語り合いました。山頂で私は、お母さん、生んでくれてありがとう。お母さんの娘でよかったよ、と心で叫びました。
それから車を走らせて和歌山の仏教の地高野山に行きました。蓮華定院というお寺の宿坊に泊まり、夜は本堂で40分間の瞑想、今朝は住職さんら六人のお坊さんが亡くなられた方々のためのお供養のお経をあげてくださいました。世界各地から集まった参拝者約50名が朝6時に本堂に集まりました。私と主人も参拝させていただき、お香をあげて手を合わしました。お経があげられている約40分間、私が物心がついてからの母の姿が映画のように私の脳海に現れ流れていきました。
最後に住職さんのお説法。皆さんは亡くなられた故人が天国に行ってどうなっているか心配でしようがない。でも、実は亡くなられた方々のほうが残された皆さんが気になってしようがないのです。しっかりこの世で生きてほしいのです。故人は遠い天国に行かれたと思いがちですが、実はあなたたちの近くであなたたちを見守っているのです!住職さんの言葉が、すっと私の心に入ってきました。そうなんだ、お母さんは決して遠い天国ではなく、私の近くにいるのだ、いつまでも私たちを見守ってくれているのだ。詰まっていた胸がすっきりなりました。
母への供養の初盆の旅でした。