5月20日は主人木元正均さんがエベレスト登頂成功6周年記念日です。6年前の今日、2011年5月20日未明4時50分、正均さんは地球上最高峰エベレスト山頂に立ちました。そこで万感の思いで、お母さん、生んでくれてありがとうを叫びました。それが主人が命がけでエベレストに登る目的だったのです。エベレストに向かって出発する6年前の4月1日、家族、友人たちが関空で見送る中、主人は私と娘をしっかり抱いてくれました。必ず生きて帰るから待ってね、と。しかし、行くところは人間の生を許さない標高8848メートルの山、そこで多くの登山家が命を落としていることは私も娘も知っていました。生きて帰れる保障は何処にもないことを主人も私も娘も知っていました。姿が見えないまで、お互い手を振りました。主人とは此れが最後にらなるかも。お互いの心で思っていました。主人をエベレストに送り出してから、私にできるのことは二つしかありません。一つは主人を信じること。倫理で学んだこと、信ずればなり憂えれば崩れる。主人絶対成功して帰ってくると毎日自分に言い聞かせました。もう一つは毎日祈ること。夜はお月様に向かって、朝は近くの御旅山に登って朝一番の太陽に向かっ跪いて祈りました。5月14日日本人男性エベレストで遭難というニュースをみた瞬間、もしかしてと動揺したこともありました。でも主人は驚異的な体力、努力と運を味方に、2011年5月20日奇跡を起こしたのです。奇跡はエベレストに登頂したことではなく、生きて帰ってきたことです。多くの知人友人、もちろん兄弟の想い、祈りの見えない力も主人に届いたと思います。6年経った今もあの日、あの日々のことは忘れません。今主人と仲良く仕事ができることが夢のように幸せです。これからの私は、自分余生をかけて主人が喜ぶこと、満足すること、幸せを感じてもらえることを最優先に考えたいと思います。主人を世界一倖せな男にするのが妻の私の目標です。