Kさん(70代男性)からのがんの相談。
Kさんは一年前に盲腸ガンで手術を受け、その後一年間抗がん剤治療を受けました。が、今年3月に肝臓に転移が見つかり、ステージⅣ、末期、余命半年を宣告されショックを受けました。一年間辛い抗がん剤治療に耐えてきたのに、なんで転移が?肝臓にできたがんは門脈の近いところにできてしまい、手術は不可能。抗がん剤しか治療法はない。そのためにはほかの転移があるか調べるために検査入院を勧められ、悩んでいました。転移ガンは抗がん剤はあまり効かないと聞いており、抗がん剤治療は断るつもりです、と本人。でも検査入院はしたほうがいいかな、と迷っておられました。お話を聞かせていただきますと、転移が見つかってすぐ高濃度ビタミンC点滴治療を受けまして、がんは一旦は小さくなりましたが、その後がんは復活してどんと大きくなってしまい、3センチほどのがんが肝臓にできてしましました。どうしたらいいか。いくら悩んでも答えが見つからず、知人の紹介で私に相談がきたのです。
まず、はっきりしていただかなければならないことは、三大療法をうけるかどうかです。Kさんは...決して抗がん剤治療は受けませんとのことでした。だとすれば、検査入院の意味はなくなりますね。と私。なんのために検査するのですか。まだ見つかっていないガンを見つけて、それに対し治療法が決まるわけです。治療を受けるつもりがなければ検査は必要ない。では、これからどうするの?とKさん。がんに負けない体づくりですよ、と私。体の免疫力が上がっていい体調を維持できればがんは決して暴れないです。毎日よく寝てよく食べて軽い運動ができて楽しく過ごせばがんはおとなしくいてくれる。まずはこれが目標です。がんを叩きつけるのではなく、共存。自分の命が維持できること、つまり生きることが先なのです。
Kさんは私の言っていることを納得できたようで、「希望が見えてきて心強くなりました」と喜んでくださいました。
今の自分の元気な体を大事にして、一日一日を生き抜くことががんを克服する道なのです!