知人の濱口さんからの情報です。
健康情報“カテーテルインターベンション“
『狭心症と心筋梗塞』
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心臓 心臓は心筋と呼ばれる筋肉で出来ており、収縮と拡張を規則正しく行うことで全身に血液を送るポンプの役目をしています。心臓が送り出す血液の量は毎分約5~6ℓ、激しい運動を行った時には20~30ℓにもなります。
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心臓に栄養を運ぶ冠動脈 心臓が正常に働くためには、心筋にも十分なエネルギーが必要です。冠動脈は大動脈の始まりの部分から、心臓を包み込むように走っています。心臓の筋肉はこの冠動脈を流れる血液から、酸素や栄養を供給されています。
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狭心症と心筋梗塞 狭心症は冠動脈が狭窄し心筋が悲鳴を上げる状態です。心筋梗塞は冠動脈が閉塞し、心筋が死んでしまう状態です。前兆は前胸部の強烈な痛みが特徴です。症状として、締め付けられるような感じや、焼けるような感じ。胸が苦しい。左手小指、左肩、背中の痛み。吐き気・むかつき、冷や汗、のどや歯の痛みがある場合。ニトログリセリンが効かない。等が挙げられます。糖尿病の人は痛みに鈍感な場合があるので、特に注意しましょう。どちらも主には動脈硬化が原因で、冠動脈に狭窄や閉塞が起こり、心筋に栄養の供給が十分出来なくなる事です。救急車ですぐ病院へ行きましょう。
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カテーテルインターベンション カテーテルの細い管を用いて、冠動脈の狭くなったり、塞がったりしている部分を血管の内側から治療する“経皮的手術”です。まず、太ももや手首の血管から、シースという管を入れてカテーテルの通り道をつくります。そしてシースを通してカテーテルを冠動脈の入り口まで進め、造影剤を注入して、X線撮影で冠動脈の狭窄した部分を確認し、治療用の道具を進めて、冠動脈の内側から治療を行います。
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バル-ンとステント(トンネル状の金網)のついたカテーテルを狭窄部分まで進める
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バルーンを膨らませて血管を拡げ、ステントを拡げる
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カテーテルを抜く ステントが拡げた冠動脈を支える
◎ロータブレーター 冠動脈の硬い狭窄部分にダイヤモンドがついたカテーテルの先端部分を高速回転させて粉砕する治療です。
このカテーテルインターベンション(経皮的手術)は皮膚を切開して心臓の病変を外側から治療する外科的手術と比較すると、身体への負担が小さいことが大きな特徴です。局所麻酔での手術であり、全身麻酔が困難な患者さんでも行うことが出来ます。
( 兵庫県立姫路循環器病センター )