昨日から3連休ですが、前に予定されていた講演が延期になったため
雪山登山に行ってきました。
波賀町と大屋町の境にある藤無山ですが、登山者が少ないせいか、新雪に
覆われているせいか登山道には鹿の足跡しか残っていませんでした。
雪山は誰かの足跡を踏んでいけば、少し楽にはなりますが、雪山はやはり
新雪をラッセルするのがミソですね。
「僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる」
汗びっしょりで息を荒々しく吐きながら足を止めると、前は一点の穢れもない
銀世界、後ろは私と家内の足跡でできた道!
高村光太郎の「道程」を声高らかに家内に披露しました。
道程 高村光太郎
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
大学生時代にこの詩に出会えてからどれだけ励まされてきたものか、
宮沢賢治の「雨にもマケズ」が静かな語りで私を励ましてくれたとすれば
高村光太郎の「道程」はいつも声高らかに私を呼んでくれました。
天気の急変で登頂をあきらめ下山しましたが、汗をたっぷりかき雪山を満喫した
登山でした。