昨日姫路市船津町にある明覚寺で講演させていただきました。
講演終了後六十代後半に見える女性の方が涙しながら
「母に何も親孝行できず恥ずかしく、悔しいです」と手を握ってくれました。
お寺で講演するのは今回が2回目ですが、住職の後藤さんはバングラディッシュの
子供を支援するマハムニ母子寮建設運営事業の代表世話人でもあります。
田中耕一さんのノーベル受賞は最高の失敗からと言われていますが、
今日は逆の発想に目を丸くしました。
とんでもないめでたい名前の持ち主の福寿喜寿郎さんは、世界最大級の天文望遠鏡
スバルとチリパラナル天文望遠鏡の設計と建設経歴の持ち主です。
鏡のパネルの焦点の熱は1000度に上がることもあり、いかに熱を下げたり、分散させたり
するかが難題だそうです。
帰国後、福寿さんは逆の発想でいかに鏡のパネルの熱を集めるかを研究し、
ついにクリーンで、公害物を出さない、且つローコストでお湯を沸かす
太陽光ボイラを開発しました。インド、アフリカなどの貧困地域或いは
山岳地域の人たちが不衛生な生水をそのまま飲み、いろんな病気を起こしている中、
福寿さんの発明はその支援事業の大きな一役を担いそうです。
講演後のお茶会で夢を語る福寿さんの目は輝いていました。
講演予想外のご縁に感謝しながら家路に就きました。