昨年の大河ドラマは「青天を衝け」でしたね。
新一万円肖像にもなる渋沢栄一の劇的人生物語でしたが、渋沢さんは
日本資本主義、株式会社の代表として多くの足跡を残しましたね。
渋沢栄一の代表作に「論語と算盤」がありますが、今日は「論語と算盤」でなく
それにちなんだ「倫理と算盤」の話です。
先週の水曜日兵庫県倫理法人会副会長、三光塗装工業㈱代表取締役三浦一章さんの
講話がありました。演題も「倫理と算盤」で魅力的ですが、なんと自己紹介趣味の中に
「貯金」というのがありちょっとえっと思いました。
趣味が海外旅行とか、ゴルフとか、グルメとかは分かりますが、貯金とは実際そうで
あってもなかなか口外しにくいものですね。
それが、私が趣味が貯金ですと言えば顰蹙を買うに違いありませんが、三浦さんが
いうと興味津々になるからには、その貯金の話を聞きたくなりませんか。
残念ながら時間の関係で貯金のことにはほとんど触れませんでしたが、三浦さんの
経歴を聞くとなるほどと納得がいきます。
大学は普通4年で卒業しますが、三浦さんはなんと7年通ったそうです。通ったと言うより
ほとんど学校へは行かず、パチンコとか麻雀ばかり遊んだそうです。頭がよかったというか、
運がよかったというか、普通こんな生活にはまったら人生終わりの人が多いですが、
三浦さんはなんと毎月30万円ほどの収益をあげていて、それが面白くて、人生目標を40代で
一生使えるお金を貯めることにしたそうです。
大阪工業大学を7年で卒業しましたから、世間でいう一流の会社には入れず、失敗ばかりの
入社面接を繰り返し、何とか神戸の建築関連会社に就職したとか。
それが、入社して間もなくして阪神大震災が起こり、夜も昼もなく仕事をしていたら
会社の業績も3倍以上上がり、自分の懐もかなり暖まったというから、やはりついていますね。
講演後の懇親会で皆さんが異口同音に言うのは「三浦さんはとにかくいい人です」ということ
ですから三浦さんの人間性、人格が垣間見えました。
そんな三浦さんに始めてご縁をいただいたのは、6年ほど前三浦さんが西姫路倫理法人会
会長に就任し、初めての100人モーニングセミナーを企画した時でした。
光栄なことにその100人モーニングセミナーの講師に私が選ばれました。何度も事前
打ち合わせを重ね、当日朝青山サンシャインホテルの演壇に立ってみると、なんと100人目標の
ところが198人になったとか。
主催者の三浦さんの喜び、講話者の私の気合は皆さんの想像にお任せしますが、本当に
感動的な朝でした。
日本の農業に興味を持っている三浦さんは姫路市安富町の休耕田を請け負い、ブルーベリーの
有機栽培をしていますが、ブルーベリーは保存が難しく、規格外のものは商品にならないなど、
難題にぶつかりました。
それを木元聖花の発酵技術で商品開発ができないかと打診があり、商品化されたのが第一弾
「完熟ブルーベリー酵素」、第2弾「みめうるわし」でした。
不思議なんご縁で三浦さんには公私ともにお世話になっていますが、
娘が三浦さんの大ファンです。娘には少しでも多く三浦さんの
素晴らしい人間性と会社の経営法、お金の運用法を学んでほしいと
願っています。
私は「貧乏人は金を使いたがる」タイプですので、お金を稼ぐも
貯めるも下手ですが、せめて娘には会社の運営とお金の運用に
長けた経営者になってほしいものです。
三浦さん、本当にありがとうございました。