実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな
季語もある立派な575の俳句ですが、俳句になる前から格言として
伝わってきた名言ですね。
ちなみに、この格言は松下幸之助公の信条だそうです。
かの有名なアルフレッド・ノーベル氏は、名人録に自分を入れるのを
終始反対し、自伝も書こうとしませんでした。
ノーベルのお兄さんが本人代わりに自伝を書こうとしましたが、本人の
強い反対で書けなかったというエピソードも有名です。
王陽明は、「謙者衆善之基、傲者衆悪之魁/謙虚は衆善の基本であり、
傲慢は醜悪の魁である」と戒めています。
日にちに黄色くなってゆく田んぼの横道を車で走ると、自分だけでなく、
子にも、孫にも胸に刻んでおくべき格言だと心を新たにします。
実るほど頭を垂れる稲穂かな