冬来たりなば春遠からじ。
今日はかなり温いですが、連日マイナス3~5度は確かに身に応えます。
いつも通る道ですが、家の近くの蝋梅がかなり咲いていました。
明後日の20日が大寒ですからこれからも寒波が何度も襲ってくると思い
ますが、蝋梅の春一番乗りを見ると何となく気持ち的に楽になりました。
この蝋梅の花をしばし眺めていたら先日車で奈良に向かう途中のことが
思い出されました。運転しながら詩吟のCD聞いていたら晩唐の詩人于濆が作った
「事に感ず」が流れました。
事に感ず 于濆
- 花開けば 蝶枝に滿つ
- 花謝すれば 蝶還稀なり
- 惟 舊巣の 燕有りて
- 主人 貧しきも 亦歸る
芥川龍之介が書いた「杜子春」が花と蝶と重なり、
「管鮑の交わり」が主人と燕と重なって、この詩吟ばかり繰り返して
聞いていたら奈良に着いた時にはいつの間にか下手ながら諳んじて
詩吟ができるようになりました。