先日家内が三重県伊賀市倫理法人会で講話しました。
伊賀は松尾芭蕉の生誕の地で、家内が主人も俳句が好きだと言ったら
主催者の方がわざわざ芭蕉の生家を案内してくれたそうです。
家内はサプライズプレゼントとして写真をたくさん撮ってきましたが、
実は私はとっくに芭蕉の生家を訪れました。
写真の左側の句碑はなんでしたかと家内に聞いたが分かるはずがありません。
芭蕉は40過ぎてから一回帰郷しますが、母親が大事にしまっておいた自分の
へその緒を見つけ、母の愛情と故郷の慕情に号泣したそうです。
その時の心情を書いたのがこの句碑の句です。
古里や 臍のをに泣く としのくれ
私のためにわざわざたくさん写真を撮ってきてくれた聖花さんはえらい!
ありがとう!
もっと嬉しかったのは、伊勢サミットで乾杯酒に使われたお酒「半蔵」を
買ってきてくれたことです。
昨日岡山県倉敷市で木村式自然栽培実行委員会が主催した田植え祭がありました。
化学肥料も農薬も除草剤も使わず土を改良してお米、果物や野菜を作る関係者、
応援団50人余りが集まり、豊作祈願の神事を行ってから田植えをしました。
私も久しぶりに素足で泥に入り田植えを盛り上げました。
50年ほど前中国に田植機がなかった時代、一日一人200坪以上の田植えをし、
それが2週間ほど続くからには腰が切れるとか折れるという表現でした。
西の木村秋則さんと太鼓判を押されている山本徳太郎さんが13年間木村式自然農法を
実践した経験を披露しました。
化学肥料や農薬、除草剤を使うとお金を使うし、人の健康を害し、地球汚染を拡大し
悪い事尽くしです。
木村式自然農法は土の微生物を活性化することで、化学肥料や農薬を買うお金も
かからないし、人の健康を促進するし、環境汚染も防げるいいこと尽くしです。
最初の何年間は草や虫との戦いで大変ですが、軌道に乗れば人も楽になるし、
生産高も上がります。
山本さんの話に会場の参加者たちは惜しみのない大きな拍手を送りました。
私も、みなさんが木村式自然農法でお米を作っているおかげでマルセイもその糠を
利用して人気商品「奇跡の酵素玄米粉」と第二弾の「奇跡の酵素玄米粉菜食プラス」を
製造販売させていただいています。今年もよい豊作を迎え、良い糠を提供していただき
ますようよろしくお願いいたしますとあいさつさせていただきました。
有機栽培のお米や野菜を作るということは、もうすぐ始まるであろう梅雨や台風、
日照りなど自然との闘いだけでなく、何度も土を耕し、草取り虫取りなど本当に
大変な農作業です。
田舎の皆さんを率いて13ヘクタールの水田と11ヘクタールの畑に田植え、種まき、
草取り、取り入れをやってきた私にはその大変さが痛いほどわかります。
しかし、耕土養心、土を耕して心を養うといわれているように、泥まみれは健全な
心を宿します。
邪道に走らず困難や壁に負けずに今日まで生きてこれたのは、親の教育も大きかった
ですが、泥まみれの田舎の20年間も大きかったとつくづく思います。
心を洗われたような貴重な田植え体験でした。