今日は中国三大伝統節句の一つである端午節の日です。
春節、中秋節と並ぶくらいですから結構有名で盛大です。
2300年ほど前の戦国時代、楚の国の愛国詩人屈原が奸臣に
妬まれ失脚し、汨羅に投身し亡くなったのを記念して竹の葉に
餅米をを包んで川に投げ入れたのがきっかけになったそうです。
今の粽の由来ですが、初めは川の魚が屈原の遺体を食べないように
魚のえさとして投げ入れたそうです。
屈原の名句に「挙世皆濁、我独清;衆人皆酔、我独醒/
世の中皆濁っているのに我だけ清く、衆人皆酔っぱらっているのに
我だけ醒めている」のがあります。
万人に愛される愛国者で素晴らしい詩人でしたが、結局は自分で自分の
命を絶つ道を選びました。
悲しいことですが、それがかえって国民の哀憫を買い、今になっては
中国を代表する三大伝統節句になりました。
春節も、中秋も自然の成り立ちに由来しますが、端午節は個人を
偲ぶ屈原に由来するものであります。