今日11月7日は立冬の日です。
ふるさとの延吉は大雪で名通りの立冬の日を迎えました。
家の玄関先の懸崖菊が咲き始めました。
中国のほとんどの地域では一年中一番遅く咲くのが菊です。
私は花の中ではタンポポが一番好きですが、菊の花も
結構好きです。
子供の時、晩秋頃によく薪を切りに山へ行きましたが、
谷あいや崖ぶちによく菊の花が咲いていて目を頼ませてくれました。
中国唐詩の名句にこんな句があります。
「不是花中偏爱菊,此花开尽更无花」
花の中で菊の花が特に好きというわけではないが、
この花が散るともうこれから咲く花はないのだという意味で、
菊の花は人々に愛され、名残り惜しまれてきました。
「桃花源記」で有名な陶淵明は特に菊が好きでしたが、
人々は陶淵明の権力に媚びず金銭に屈しない気骨を
霜の厳しさにも負けずに凛と咲いている菊の花に譬えました。
今から1700年ほど前のことですが、それから菊の高尚な品格などが
李白や杜甫、白居易など文人にもっと歌われてきたようです。