秋も深まり冬を感じさせるようになりました。
お旅山ののじ菊も満開になり登山者の目を楽しませてくれています。
昨日は午前中は赤穂市有年高齢者大学でエベレストの講演をし、午後は五時までたつの工場で
作業し、シャワーを浴びる暇もなく6時からの「茶芸貴族コンサート月夜の佳宴」に参加しました。
茶芸貴族会は出田恵美子さんの東洋文化とお茶を楽しむ会が主宰する催しで、新北京で創作中華
料理フルコースと3.4種類の中国茶を楽しみながら、有名な漢詩の話や音楽を観賞するイベントです。
昨日は「夢街道を行く」メンバーの3人がギターと
オカリナで和洋中の歌や漢詩、和歌などで会場を
盛り上げてくれました。
前座として私が漢詩のミニ講座をし、中国語で朗読、
日本語で詩吟しました。
「月夜の佳宴」のテーマなので、李白の「峨眉山月の歌」を
選びました。
李白は唐代の詩人で、小さい頃は遊んでばかりいて、勉強しようと
しませんでした。ある日、李白は河辺の近くをぶらぶらして遊んで
いると、一人の老婆が鉄の杵を石の上で磨いているのを見ました。
李白は好奇心で聞きました「おばあさん、これは何をやっているの
ですか?」老婆は「坊や、私はこの鉄杵を磨いて刺繍針を作るのさ」
と答え、李白は驚いて言いました。「鉄杵はこんなにも太いのに、
どうやって針にするのですか!」老婆は「私が休まずに磨けば、
鉄棒はだんだんと細くなる、最後にはきっと刺繍針を磨き上げられるよ」李白はこれを聞いて非常に感動し、
骨身を惜しまず勉強しようと決心しました。その後、彼はとうとう偉大な詩人になり、万古に残る名詩をたくさん
残しました。
半人前の漢方、発酵職人・素人俳人・吟詠初心者 木元正均
清峰流の創始 吟道清峰流 (eonet.ne.jp)(私が所属している吟道清峰流猶興吟詠会HPです)