第34回「第一生命サラリーマン川柳コンクール」のベスト10が発表されましたが、
第1位に輝いた句が「会社へは 来るなと上司 行けと妻」です。
コロナ禍の世相をこんなにわかりやすくずばりと表すとは大したもんですね。
生命は運動にあるとよく言われますが、その後に長寿は静養にあると続くのを
ご存じでしょうか。
最低の運動を止めると人間はだんだん弱まっていき、やがて死を迎える
ことになりますが、だからと言って過激過度な運動は却って人の命を縮める
事になります。
一般的にスポーツを貫いた人と、画家書道家を貫いた人を比べてみると圧倒的に
後者に長寿者が多いです。
適当な運動で心拍を活性化するのは長寿にいいですが、過度な運動は心拍数を
早めるので命を縮めます。
人間を含む動物の生涯の心拍数は10億回~20億回と決まっているようですが、
人間は60~100回/分でキリンや虎と同じくらいだそうです。キリンや虎の寿命は
20年程度ですが、人間の寿命が70~80まで伸びているのは疾病予防や治療の進歩、
栄養、住居の保障のおかげだそうです。
鼠の心拍数は500回くらいで猫200回くらいですから寿命が短く、象や亀の心拍数は
10回ほどで150年生きるといわれています。
三国時代の曹操は「盈縮之期。不獨在天。養怡之福。可得永年/人の寿命の長さは
天に任せるではない。養生すればその分長く生きられる」との名言を残しています。
養生の意味は広く静養の意味をも含んでいますが、やはり還暦を過ぎればヨガや
太極拳など静かでゆっくりした動きが良いでしょうかね。
健康長寿法は1,2,3のように決まっているものではなく、人それぞれの置かれた
環境、生活、体調によって変わってくるものと思いますので、自分に一番適した
運動方法と静養方法を探すのが前提ではないでしょうか。