王陽明(明王朝、1472~1528)は、儒教・道教・仏教に精通し、独自の心学を創設した
孔子孟子に次ぐ聖人に拝まれていますが、兵法にも詳しく、自分より何十倍の兵乱、
山賊を速やかに平定したりして、史上稀にみる立徳・立功・立言の三不朽であります。
先日の里帰りで「知行合一・王陽明」を読ませていただましたが、陽明学勉強では
あまりふれない多くのエピソードが書かれており、感動と驚きの連続でした。
日本の安岡学は王陽明の影響を大きく受けていると思いますが、活学活用という
言葉は中国で子供の時から、王陽明という名前も知らないときから流行っていました。
王陽明は幼少の時から、トップの成績で科挙に合格した大秀才の父に反抗して、
自分は父を超える聖賢になるとか言ってよく父を怒らせたそうです。
上の書を見ればわかるように、内容もさながらその素晴らしいさわやかな筆の裁きに
感心感動せざるをえません。
今から7年前、弊社の自然派美容液「オムニスト」容器開発に娘と一緒に王陽明の
故郷中国浙江省寧波市余姚に行きましたが、ホテルフロント後ろ壁一面が王陽明の
書で飾られていて、そのスケールの大きさと書の素晴らしさに度肝を抜かれました。
今回は書を通して王陽明を再認識した秋の旅でした。