昨日、午後の講演に先立ち、講演会主催者の平田和文さんに長野県飯田市にある
満蒙開拓記念館を案内していただきました。南アルプスの冬を象徴するかのように
ぼたん雪が降りました。
中国東北地方にかつて13年間存在した「満州国」に、日本から27万人の農業移民が
渡っていきました。「20町歩の地主になれる」夢を抱いて渡った新天地でしたが、
終戦とソ連の宣戦布告で開拓団の人たちは荒野を逃げまといました。集団自殺、難民収容所、
シベリア連行で大勢の人たちが亡くなりました。涙をしながら記念館を後にしました。
今回の講演のきっかけを作ってくださった福島秀治さんと長男の広さんに昼食をごちそうになりました。
講演会には奥様をはじめ、長男ご夫妻と子供たち、次男ご夫妻、長女ご夫妻、次女ご夫妻で福島ファミリー
総動員の応援でした。残留孤児の方たちとその孫さん達も大勢来てくれました。ブラジルの2世の方も
二人おりました。拙い話でしたが、多くの参加者と感動の握手を交わしました。
松本市と飯田市両方とも「夢は叶う」とのタイトルでしたが、いつものように
「本気・凡事徹底・感謝」を強調しました。夢がかなうには一所懸命に努力しなければなりません。
大きな夢も小さな努力の積み重ねです。お世話になった人には感謝を忘れないことですが、
一番お世話になった人は、何と言っても自分を生んでくれた親だと思います。
お金がたまったら、家が安定したら親孝行をしようとするのは、もう遅いと思います。
今にできることを、小さなことでも、今のうちにしてあげた方が一番親孝行だと遅ればせながら
思うようになりました。私の講演を聞いて埼玉からきた洪さんがさっそく中国に電話して
「お母さん生んでくれてありがとう!」と言ったそうです。こういう若者が一人でも増えることを
願ってこれからも講演させていただきたいと思います。
平田和文さん、福島秀治さん本当にありがとうございました。