去る3月2日中国伝統的「元宵節/旧暦1月15日」での一枚の写真が
中国の多くの人々の涙を誘いました。
写真の程英鋭さんは85歳の母を背負って祭りに出かけました。
多くの人々で賑わう祭りで、母が誰かに押されて怪我でもしたらあかんと、
舞台のパフォーマンスがよく見えるようにとずっと母を背負っていました。
偶に会場秩序維持に現場にいた警察官がスマートフォーンで写真を取り、
「小さかった時は母が息子を背負い、母が年老いた時は息子が母を背負う」
のタイトルでネットに載せたらたちまち大反響が起こったそうです。
中国では一人っ子政策が30年以上続き、わがままで自己中心の「小皇帝」が
社会問題になっている中で、この一枚の写真が鳴らした警鐘は計り知れない
ものがあったと思います。
「百善孝為先/百善の中親孝行が第一」とありますが、この素晴らしい伝統が
これからもずっと続いていくことを願ってやみません。
余談ですが、おとといの播磨国際協議会の講演で、内海寛明3代目会長に
謝辞を述べていただきましたが、「今日は特別に木元さんに3回の感謝の
拍手を送りたいと思います。一つ目は、今日の素晴らしい講演に、二つ目は
木元さんの誕生日に、三つ目は木元さんの素晴らしいお母様にです。」
鳴り響く拍手の中で、今日の講演も誕生日もすべてお母さんのおかげですと
目頭が熱くなりました。