ソメイヨシノは葉桜になりましたが、八重桜と芝桜は見ごろを迎えました。
夢前川沿いの八重桜とヤマサ蒲鉾境内の芝桜は本当に素晴らしい一語に尽きました。
先日のNHK報道の効果か車でヤマサ蒲鉾境内に入るには1時間以上の待ち時間でしたが、
私たちはサイクリングでしたので本当にラッキーでした。
中国では旧暦のお正月の春節に春聯を書いて玄関に貼り、新年の縁起、平安、健康、
福寿を祈ります。
春聯は左縦の上聯と右縦の下聯、まとめの横聯からなっています。
今は人々の生活が向上し、健康、財運、
長寿、幸福を祈る春聯が普通ですが、
昔貧しかった時代には必ずしもそうでは
ありませんでした。
その典型的な例が呂蒙正でした。
北宋時代の呂蒙正(946~1011)は、家が貧しくて乞食をしながら勉強をつづけました。
彼がその時代に書いた春聯です。
左の縦の聯は「二三四五」で
右の縦の聯は「六七八九」、
上のまとめの横の聯は「南北」です。
左の数字には「一」がなく、右の聯には
「十」がありません。
更に上の横聯は「東西」がありません。
中国語の「一」は衣服の「衣(yi)」と、「十」は食物の「食(shi)」と発音が一緒です。
つまり、縦聯は「缺一(衣)少十(食」」、着るものも食べるものもないとの意味です。
上の横聯は「東西」がないですが、「東西」の中国語の別の意味は「物」を表します。
兎に角、物がないの強調です。
呂蒙正は自分が書いたこの春聯に発奮され、ついに科挙に合格し、宰相にまで
昇りつめ,清廉公平で、万民に敬愛される名宰相になりました。