アメリカの心理学者ジョイス・ブラザーズは言いました。
「夢を叶える前に、まず夢を持たないとね」。
弘基は私より4歳下でしたので、影のように私について回りました。
1歳の時には小児麻痺を患いましたが、
漢方医をやっていた叔父の鍼灸のお蔭でびっこは免れました。
また、2歳の時には沸騰するお粥の釜に転び落ち、大やけどをしました。
左の手から頭までいまだにやけどの痕が残っていますが、
目がやられなかったのが不幸中の幸いでした。
この2回の大難で弟は動きが普通の子より鈍く、すぐ転んだりしました。
私がいたから同年代の子らにいじめられることはなかったですが、
運動会ではいつもびりでした。
それが中学校に入るや否や、弟は猛訓練で体を鍛えはじめました。
弘基の夢に向かっての第一歩がスタートしました。(つづく)