娘と家内が奇跡のりんごで有名な木村秋則りんご園に行ってきました。
あいにくの天気でお岩木山は雲に隠れていたそうです。
日本100名山であり津軽の富士として信仰の高い岩木山は私にとって格別な山です。
今から36年前になりますが、家内が中国文部省奨学金で広島大学に留学しました。
生まれて2か月半の娘を大連において行った家内の心を案じて私は日々成長する
娘を写真に撮り家内に送り、家内は日本生活の写真や音楽テープなどを送ってくれました。
その中に松村和子さんの歌「帰って来いよ」がありました。
三味線の独特な音律と「津軽の風と待っている」「お岩木山で手を振れば」、繰り返される
「帰って来いよ」に私は完全に虜になってしまいました。
自慢にはなりませんが、いまでも「帰って来いよ」は歌詞を見ずに3段まで歌えます。
帰ってこいよ/松村和子
1.きっと帰って くるんだと お岩木山で 手を振れば
あの娘は小さく うなずいた
茜の空で 誓った恋を 東京ぐらしで 忘れたか
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
2.白いリンゴの 花かげで 遊んだ頃が なつかしい
気立てのやさしい 娘だったよ
お前の嫁に欲しかったねとおふくろ今夜もひとりごと
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
3.可愛いあの娘の 帰る日を お岩木山で 今日もまた
津軽の風と 待っている
忘れはしまい あの約束の こんなにきれいな 茜空
帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ
家内が早く帰ってほしいという心境がこの歌と重なったところがあってか、
心を込めて力強く歌ったものです。
15年ほど前に家内と岩木山を登りました。
山頂で二人で津軽海峡を眺めながら「帰って来いよ」を熱唱するつもりでしたが、
あいにくの雨風でまともに立つこともままならず歌を歌うところではありませんでした。
娘から送られてきた岩木山の写真を見ながら、昔の「帰って来いよ」を思い出した
この頃でした。
半人前の発酵職人・素人俳人・吟詠初心者 木元正均
https://www.eonet.ne.jp/~gin(私が所属している吟道清峰流猶興吟詠会HPです)