11月に入ると喪中はがきが毎日のように届きます。
今年は人生の師として仰いできた二人の恩人を始め、多くの友人知人の訃報があり
ました。私も高齢者行列に入りましたから、30年前に来日してすぐご縁をいただいた
方たちもかなりの高齢者になり、この自然の営みだけは致し方がないと思いながら
悲しみに耽ったりしているこの頃です。
今朝の姫路市倫理法人会モーニングセミナーで涙ぐましい講話を聴き、一宮電気秋田
社長の庭園に立っている三流主義の石碑を想い出しました。
配られた講話レジメに「今までで一番泣いた日」という項目があり、講話者がどれだけ
大きな挫折か大きな感動を受けたか気になっていましたが、実は一番の親友に亡くなら
れた話でした。友のためにこれだけ涙を流す、言い換えれば本当の意味での親友が
いたその話が聞けただけで今日は幸せです。
姫路が生んだ哲学者和辻哲郎は、人は一生のうち一人でも心を共にする友人がいれ
ば、その人は幸せであると言っていますが、まさに秋田邸の三流主義精神を心新たに
したハッピータイムでした。