先日市川土手を車で走っていたらツバメが掠めて
飛んでいきました。初ツバメです。
昔故郷では9月の終わりごろになると立派に大きくなった
子供たちを連れて燕の親子は南の国へ旅立っていきます。
家の玄関ドアと軒下の間に燕専用通路を作っていますが、
ツバメが去った後は冬の寒気が入らないように塞いでおきます。
5月にならないとツバメは戻ってきませんが、今年は早く来るかもしれないと
4月末にはいつも穴をあけておきます。
ツバメは大体軒下に巣を作りますが、私の家では家の中の土間の天井に
巣をつくり子育てをします。赤ちゃんの糞が土間に落ちて大変ですが、
玉子から赤ちゃんに、赤ちゃんから大人に成長していくドラマは
感動そのものです。特に食べ盛りの子供たちのため献身的にエサ取りを
する親ツバメの姿は、現代社会の親子関係と対照的で見習うところ多しと
思います。
晩唐の詩人于濆がツバメを称えた詩があります。
事に感ず 于濆
- 花開蝶満枝/花開けば 蝶枝に滿つ
- 花謝蝶還稀/花謝すれば 蝶還稀なり
- 惟有旧巣燕/惟 舊巣の 燕有りて
- 主人貧亦帰/主人 貧しきも 亦歸る