12月が始まったばかりなのに、もう今年の一年が終わったような気がします。
師走はとにかく忙しいというのは、私の場合には気のせいで、12月がほかの月より
特に忙しいというより、一年の総決算というか、あれもできていない、これもできていな
いと思う焦りと反省からくるものだと思います。に
李白の「将進酒」に
「君不 見 高 堂 明 鏡 悲 白 髪、朝 如 靑 絲 暮 成雪 / 君見ずや 高堂(こうどう)の明鏡
に白髪 を悲しみ 朝(あした)には青糸(せいし)の如きも 暮(ひぐれ)には雪となる 」と
ありますが、還暦を過ぎるとこの詩が益々身に沁みてきます。
昔母がよく言っていた「少壮不努力、老大徒傷悲/少壮に努力せずば、老大徒(いたず
ら)に傷悲せん/若い時期に努力すれば、成長してから無駄に傷悲することはない」や、
佐藤一斎の「少にして学べば、則ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、則ち老いて
衰えず。老にして学べば、則ち死して朽ちず」に照らせば、まったく努力しなかったから
恥ずかしくて仕方がないほどではありませんが、できなかったことは後悔しても仕方が
ないですが、今にできることを頑張って「老いて朽ちず」は全うしたいものです。
老牛の 家路を急ぐ 師走かな⇒正均