山桜が満開になって里山を彩っています。
姫路は桜はまだ満開になっていませんがもう春です。
去る3月25日姫路キャッスルホテルで阿比野剛社長の古希を祝う会が開催されました。
阿比野建設を姫路から情報発信できる立派に企業に成長させた阿比野社長の功績は
大きいものがあり、錚々たるメンバーがお祝いに駆け付けました。
日本には1億2500万人の人口があり、70歳以上が2872万人、80歳以上が1265万人、
90歳以上が265万人、100歳以上が9万人いるそうです。一言加えれば100歳以上9万人中
8万人が女性で、男性は1万人だそうです。
この数字から分かるように、「人生七十古来稀なり」は過去のものとなり、
「人生七十ごろごろなり」に変えた方がいいかもしれませんね。
祝辞の中で皆さんが異口同音に話したのは古稀は人生の新しい出発を祈願する式典だという
ことでした。
古稀は中国の唐王朝の詩人杜甫の律詩「曲江」に由来します。
曲江 杜甫
朝回日日典春衣/朝より回りて日日に春衣を典し(朝回/朝廷より仕事を終えて帰ること)
毎日江頭尽酔帰/毎日江頭に酔を尽くして帰る
酒債尋常行処有/酒債は尋常 行く処に有り
人生七十古来稀/人生七十 古来稀なり
穿花蛺蝶深深見/花を穿つ蛺蝶 深深として見え
点水蜻點款款飛/水に点ずる蜻點 款款として飛ぶ
伝語風光共流転/伝語す 風光共に流転す
暫時相賞莫相違/暫時 相賞して相違う莫れと
杜甫は李白と並ぶ盛唐時代の偉大な詩人ですが、生涯不運な生活に見舞われました。
この詩は杜甫が47歳の時の作で、古稀の70歳を夢見たのですが、結局は貧乏流浪の旅路で
59歳で亡くなりました。
しかし1265年前の杜甫の名句は今も輝いており、現代にしてみれば90歳、いや100歳以上に
値するのではないかと思われて仕方がありません。
還暦、古稀があるから喜寿、米寿、傘寿、卆壽、白寿がもっと喜ばしくなるのでは思います。
さすが太っ腹の阿比野社長だけあって、普段は飲めないワインや焼酎、ウィスキーが飲み放題で
振舞われました。
10年前に我が家で阿比野社長の還暦祝いをしたのが昨日のようですが、あっという間の10年でした。
2年後に古稀の行列に伍するわが身を顧みながら今を一生懸命に生きようと心を新たにした
阿比野社長の古希祝い会でした。
半人前の漢方、発酵職人・素人俳人・吟詠初心者 木元正均
清峰流の創始 吟道清峰流 (eonet.ne.jp)(私が所属している吟道清峰流猶興吟詠会HPです)