先日人生の恩師井上周三さんは90歳で永眠しました。
私の山の啓蒙先輩で、井上さんのおかげで山に目覚め、山のイロハを教えて
いただきました。その後山を通じて井上さんの生き方に大いに影響されるようになり、
人生のたくさんのことを教えていただきました。
井上さんは定年退職後、ボランティア活動に積極的に参加しました。
ネパールやバングラディッシュの貧しい村に井戸を掘ってあげたり、トイレを建てて
あげたりしました。
NPO法人ナルク姫路支部長を20年以上担任し、高齢者の助け合い活動に全力投球
してきました。
私たちのふれあい山歩こう会の顧問をお願いし、遠征山行の時には、事前に長野まで
車を走らせ、情報収集をしてきました。
俺がやらずに誰がやるんや、悪かったのはすべて俺のせいだと口癖のように言って
いましたが、今も鮮明に覚えているのは、ナルク総会の時のあいさつで「いま私たちは
何もせずに年金だけで二十数万もらっているが、それを自分のためにだけ使って
いいのか。何かの形で社会に還元しなければなりませんじゃありませんか。」
井上さんの告別式にはぜひ参加したかったですが、赤穂高齢者大学での講演と重なり
参加できませんでした。
お通夜では改めてこれまでなしとげてきた井上さんの偉業を偲びながら、公私ともに
大いに応援してくださったご恩に心より感謝を申し上げ、井上さんのご冥福を重ね重ね
祈念申し上げました。合掌。