モスクワの地下鉄は写真みたいにまるで宮殿のようです。
戦争時には1000万人を超えるモスクワ市民が避難できるというから
実に大したものです。また、駅ごとにテーマに沿ったデザインと装飾が
施され、目を楽しませてくれます。
もっと感心したのは、ロシアの地下鉄は安いうえに、①一回乗ったら
何回乗り換えしても、どこまで行っても同じ料金です。②乗るときだけ
自動改札口から入りますが、出る時はオープンです。回数券を使うと
一回の乗車賃が日本円で60円ほどです。ロシアの高い物価と高い家賃とは
極端的に安くて便利です。2分おきに入ってきてはすぐ出発する地下鉄には
感心せざるを得ませんでした。
同時に、地下鉄で泣かされたのは①ドアがすさまじい勢いで閉まります。
指が挟まれたら間違いなく切断されると思いました。日本のドアのように
閉まりかけたときに一旦停止してゆっくり閉まることはありません。②地下鉄の窓が
開いていて耳が痛くなるくらいの騒音です。③駅の標識や看板はロシア語だけです。
路線表示は1,2,3、・・・の数字で色分けしていてわかりやすいですが、行き先の駅名とか
出口先の施設名がさっぱりわかりません。娘夫妻のおかげでモスクワとサンクトペテルブルクの
地下鉄を堪能しましたが、私たち夫婦だけでしたら想像するだけでも背筋がぞっとします。
本当に一笑一泣のモスクワ地下鉄でした。
「子のために新米運ぶロシア旅⇒正均 」