去る土曜日1月29日は友人の集まりの日でしたが、オミクロンまん延防止等
重点措置発令のため延期となり、千種高原スキー場に行ってきました。
私としては、前回スノーシューズの鼻緒が取れてしまい思い存分雪が踏めなかった
ので、もう一度雪山登山に行きたかったですが、家内が、これから孫とスキーに
行って全然滑れなかったらいけないからというから、スキーに決めました。
近年は雪不足で泣いていた千種スキー場も2m以上の雪でにぎわっていました。
これくらいだったら孫と遊べると、もう疲れれてこれ以上滑れないとというところで
千種の雪にさようならを告げました。
スキー場近くの民家の屋根に積もっている雪も風情があり、目を楽しませてくれました。
さて、二葉亭四迷⇒ふたばていしめい⇒くたばってしまえ、は日本近代文学の上、
言文一致=話し言葉と書き言葉の一致⇒候文(そうろうぶん)を「です・だ」に表現する
先駆者として有名ですが、昔大学で二葉亭四迷の代表作「浮雲」を読んだ時にはその
ユニークな名前の由来が面白くて印象深いものでした。
芸術を極めたいという高い志を立てながら金のために小説を書き、東京外国語学校の
教授から、小説を書くために朝日新聞社の記者になった自分を意気地なしと、情けなしと
罵倒して付けた名前が二葉亭四迷=ふたばていしめい⇒くたばってしまえだそうです。
時を同じくして、東京帝国大学から教授の道を捨てて、小説を書くために、金のために
朝日新聞記者になった夏目漱石の名言「新聞屋が商売ならば、大学屋も商売である」とは
鮮やかな対比ですね。
夏目漱石は英語が得意で二葉亭四迷はロシア語が得意でしたが、小説という、言文一致という
共通点が二人の友情をつないでくれたのではと、二人の偉人を偲ばせてくれた「聞いて楽しむ
日本の名作」でした。