5月3日、高度順応、アイスクライミングなどの訓練が無事終わり、
4300mの定日市におりて5日間の調整休憩をしました。
そして5月8日ABC(アドバンスベースキャンプ6500m)に
戻りました。
5月14日のアタック出発に向け、最終的イメージ登頂訓練が
始まりました。登頂成功の期待感と興奮、そして各難所と天候の不安が
入り混じった複雑な気持ちでゴーサインを待機していました。
しかし、天候は一向によい兆しを見せてくれません。朝から吹雪が始まり
昼ごろ晴れ間が始まったと思ったらいつの間にか吹雪に変わっています。
ときどき覗かせる山頂付近はすさまじい雪煙で心の奥まで寒くなります。
毎日テントの除雪作業に追われますが、お昼お天道様がかんかん照りつける
時はテントの中はプラス40度に上がり、夜中はマイナス20度にまで下がります。
1か月半に及ぶ高所生活と訓練で心身ともに疲れ切っていました。
それでも「必ず登頂するぞ」の一心に心を燃やしながら、「神様、一日だけでも
吹雪を鎮めてくださいますよう」と必死に祈りました。・・・ ・・・(つづく)