昨日TKC近畿兵庫会姫路支部総会で講演させていただきました。
税理士先生が主宰する社長塾では全国いろんなところで講演させてもらっていますが、
税理士先生たちの組織では初めてです。
大きな会社を顧問先に持つ知り合いのベテラン税理士先生もいましたし、若い税理士
先生もお見えになっていました。
エベレスト登頂者数は、去年の春が807人、今年の春が885人と2年連続800人の
大台を突破しています。半分をガイドさんにしても400人以上の挑戦者が登頂を
果たしたことになりますが、10年ほど前は考えられないことです。エベレスト登頂者
6,7年前は雪崩や地震で多くの登山者とガイドが亡くなり、エベレスト登頂者数ゼロの
年が続きました。その後商業登山が急激に増え、よい天候にも恵まれ、若い芸人や
高齢登山者の登頂成功が拍車をかけ、前代未聞のエベレストブームになりました。
8年前の2011年を見れば、チベットルートからの登頂者は10人ほどでしたが、今年の
登頂者数は241人です。
ネパールルート、チベットルートに関係なく登山許可書をもらうのに1万ドル、約100万円
の申し込み料が必要で、登頂に関係なく、たとえ体調不良で国から出発できなくても
このお金は帰ってきません。
毎年ネパール側から1000人以上の申請者、チベット側から300人以上の申請者が
あるそうですが、これは無視できない財源になっているはずです。
その代価として今年も12人の登山者が亡くなりました。すべてではないですが、
山頂付近の渋滞で8500m付近の滞在時間が長かったのが大きな死亡原因に
なっているそうです。
今日も「なぜ親からもらった大事な命を、死ぬこともありうる登山をするか」の
質問がありましたが、山にかける情熱だけではないなにかがあるのではと、
これまでとはない複雑な思いで私なりの返事をさせていただきました。