元日の朝には必ずご来光に山か海辺に行っていましたが、
近年は日本海側の雪山に行っているのであれの天気の方が多く
なかなかご来光に恵まれません。
振り返ってみればいろんなご来光の想い出がありました。
家の近くのお旅山は標高143mしかありませんが、毎年の元日は
お旅山愛好会メンバーをはじめ大勢の参拝者でにぎわいます。
弟と登った富士山頂でのご来光も素晴らしかったですが、
さんふらわーに乗って大阪から鹿児島志布志に向かう途中で
仰いだ海のご来光も大変趣がありました。
しかし私にとってこれまでに忘れられないご来光と言えば、
泰山の日の出とエベレストのご来光です。
今から30年前家内と上海出張の帰りに泰山に登りました。
夕方から雨になり翌日のご来光は無理だと落胆していました。
それが朝3時ごろ外に出てみたら満天の星が光っていました。
暗闇の中を真っ赤に厳かにゆっくり昇ってくるあの太陽は
生涯忘れられません。
上の写真は2011年5月20日7時半ごろエベレスト下山中
8650m付近で撮りました。雲一つない青空と暗闇の雲海の
境界線を赤く染めながら上がってくる太陽にしばらくは
目を閉じたままただ拝んでばかりいました。
すぐさま生きて下山しなければならない現実に戻りながら、
この最高のエベレストの祝福に、まだ生きている喜びが加わり、
また目に焼き付いてくるものと胸に刻みつくものが一体化し
言葉では言い表せない感動に駆られました。
一年の わくわく秘めて 初日の出⇒正均