昨日は旧暦9月9日で中国の重陽の節句でした。

重陽とは、陽の数である9が重なる意味で、正月7日(人日)、3月3日(上巳)、5月5日

(端午)、7月7日(七夕)と合わせて五節句の一つです。

正月7日の七草粥、3月3日のお雛祭り、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕は

日本でもなじみ深いですが、9月9日の重陽の節句は菊の宴など言葉だけで日本では

あまり流行っていないようです。

中国では昔は菊の花を楽しんだり、高い山や高い塔にに登ったり、茱萸を頭や軒先に

挿して魔除けをしたりしましたが、今は敬老活動が多いいにはやっています。

重陽の日に60歳以上の方には無料散髪や無料検診をしてあげたり、無料でごちそうを

させたり、泰山などいろんな観光施設が無料で入場できたりします。

四川省の李興海さんは貧しい家庭に生まれ小学校3年で学校を辞めざるを得なかった

ですが、その後の事業で成功してからは毎年重陽の日に1000人以上の僻村の

老人に無料でごちそうをふるまっています。

掲題の写真は李さんが10万元(約160万円)を投じて2000人を招待した光景です。

この人を抜きにして重陽を語れないのが中国盛唐時代の大詩人王維です。

九月九日憶山東兄弟 /9月9日山東の兄弟を憶う  王維(701頃~761)

独在異郷為異客 / 独り異郷に在って異客と為り

毎逢佳節倍思親/佳節に逢う毎に倍ます親を思う

遥知兄弟登高処 /遥かに知る兄弟高きに登る処

遍挿茱萸少一人/  遍く茱萸を挿して一人少くを

今や王維の「毎逢佳節倍思親/佳節に逢う毎に倍ます親を思う」は

故郷や肉親を思う名句として1300年が経っても色褪せることなく詠み続けられて

います。