2007年(平成19年)9月26日朝2時に出発し、山形県にある大朝日岳(1870m)に

登りました。前日月山(1984m)に登りましたが、山頂にはすでに雪が積もっていました。

暗闇の中の単独登山ですが、登山口の「熊の出没に注意」看板が妙に気になりました。

途中の子作りの木には思わず笑ってしまいましたが、山頂まで気が抜けませんでした。

よい天候に恵まれ、山頂で迎えた朝陽は一遍にかじかむ手の指先を温めてくれました。

 急いで下山し70キロ先の西吾妻山(2035m)に向かいました。

トラブルはその時に起きました。

雲一つもなかった晴天が急に曇ってきたと思ったら、どしゃ降りになってきました。

後1時間くらいで山頂に着くと思うと、なかなかあきらめられません。

見る見るうちに谷間の登山道が川となって水かさを増してきました。

流れが結構急でちょっとバランスを崩すと足元が掬われます。

何度もこけながら頑張っていると、急に水が膝を越えそのまま流されてしまいました。

5,6mほど流されカーブにかかった時、運よく木の根っこにつかまり一命を取り留めました。

しばらくすると、体が冷えてきて全身が震え始めました。もともとどしゃ降りで

全身が濡れていたので川で転んで流されても特に変わったことはありませんが、

流されるとき、濁水を飲んだのがいけなかったです。

しかし雨が小降りになると、鉄砲水もうそのように消えてしまいました。

冷え切った体を何とか動かしながら、また山頂を目指しました。

山頂には誰もいませんでした。