昔私は母からよく四文字熟語とかことわざを教わりました。

「滴水之恩/滴水の恩」は、たとえ一滴の水の恩恵を受けたとしても

湧水のような恩返しをしなければならないとの意味で、お世話になった

人は絶対忘れてはならないとの教えだと思います。

先日広島の大崎大先生から電話がありました。

「今姫路城の前だけと木元さんはどこ?」

現場で作業中でしたので、すぐ事務所の家内に電話しましたが、家内もお客さんと

面談中でした。私はすぐ作業を中断して赤崎先生のところへ駆けつけました。

奥様は「こんなに急に電話を入れるのはしつれいですよ」とご主人を叱りましたが、

私は大変うれしかったです。先生は稀寿を過ぎましたが、赤いシャツがとてもお似合いで

実際年齢より一回りは若く見えました。

大崎先生のおかげで私は自殺した父との葛藤を解き、エベレスト山頂でお父さんありがとうと

叫びました。エベレストから帰国してまもなく私は赤崎先生の稀寿祝賀会に広島へ駆けつけました。

赤崎先生は戦前中国の吉林省琿春市に生まれましたが、父親は戦死し、母親と姉と妹が

引上げ中に亡くなりました。5歳の時でした。兄と一緒に残留孤児になりましたが、艱難辛苦の末

12歳の時日本に帰国しました。先生ご自身の体験を書いた著書「満州に輝く星」が上梓されました。

九死に一生を得た涙ぐましい体験談です。ぜひお勧めです!