親ばかでもほどがあると言われて、ということでもありません。

娘の生まれた時から今日までの成長期というか、サプライズ的出来事を

書いて、孫に読んでもらいたかったですが、とりあえず今回の番外編で

終わることにしたいと思います。

いつかは完成篇まで書き、私のお母さんにはこんなことがあったなあと

孫に読んでもらいたいと思います。

30代の私の夢は、母を日本に呼んで親孝行をすることでした。

しかし、残念極まりないですが、それは実現できませんでした。

母の突然の脳出血と死亡はその後の私の人生において、重苦しい、無形の

枷になって私を苦しめました。

また、私が命の危険を冒してまでエベレストに挑戦した理由でもあります。

娘も30代になりました。私も60を過ぎました。

振り返ってみれば、今私が娘のことを誇りに思うのと同じく母も私たちのことを

誇りに思ってはいたに違いありません。それがすべてでそれ以外のことは、

親孝行を含めて求めなかったはずです。

ただただ子供の健康と幸せを祈り、子供のために何とか役立ちたい一心のはずです。

「子を持って知る親心」とありますが、まさにその通りです。

私たちは娘の健康と幸せを祈るばかりですが、娘は娘として親の健康と幸せを

案じるばかりです。

そして、私が親孝行を最大の命題としながら、実現できなかった無念な思いを、

私はお父さんの轍を踏みたくないと迫ってくるが今の娘です。

松陰先生に「親想う心に勝る親心」の辞世句がありますが、

今ここにその親心に勝ろうとする娘心があり、

私は今その娘を誇りに思うのです。