桜とつつじが散りかけると待っていましたかのようにハナミズキが一斉に
咲き誇ってきました。
今日は24節気の穀雨の日で春の終わり夏の始まりを告げる節気です。
昨日は雨で涼しかったですが、今日は穀雨を象徴するかのように25℃を超える
ところが多かったとか。
長い冬が終わり待ちに待った春が訪れたと思ったらもう夏です。
時の流れを止めることのできない切なさを、北宋の詩人李之儀(1035~1117)は
次のように読んでいます。
青丝白发一瞬间/黒くて美しい髪が白髪になるのは一瞬間のこと,
年华老去向谁言/年老いていくこのむなしさを誰に向かって話さん。
春风若有怜花意/もし春風に花を哀れむ意思あるならば,
可否许我再少年/私を再び少年に戻すことをゆるしてくれるだろうか?
1月が去って2月になり、3月が逝って4月になりました。
時の流れは食い止められませんが、1月は家族団らんして新年を迎え、
2月は山に行って雪を楽しみ、3月は夫婦で詩吟に励み、4月は富士山をバックに
花見をしました。5月6月、そしてそれ以降もこのように織りなしていくでしょう。
昨日を活きた充実感、今を生きる幸福感、そして明日を夢見る期待感。
春の送り、夏を迎える今の心境です。
半人前の漢方、発酵職人・素人俳人・吟詠初心者 木元正均
清峰流の創始 吟道清峰流 (eonet.ne.jp)(私が所属している吟道清峰流猶興吟詠会HPです)