先週の土曜日岡山県倉敷市にある木村式自然栽培実行委員会主催の
収穫祭に行ってきました。
冒頭のあいさつで高橋理事長は金色に輝く稲穂の色を塾色と言いましたので、
今シーズンを迎えている柿の塾色のイメージはすぐ目の前を掠めていきましたが、
人間の塾色は何だろうと自問するとなかなかピンときませんでした。
人間の塾色、成熟力は笑顔で現れるでしょうか。
中国の古い言葉に「人貴有自知之明/人は己を知ることが貴い」とありますが、
自分がよくわかっていて、どんな時でも、どんな境遇にであっても客観的な
判断と振る舞いができることを言うと思います。
孔子は「吾十有五,而 志于学,三十而立,四十而不惑,五十而 知天命,六十而耳顺,
七十从心所欲,不逾矩。/わたしは15歳で学問に志し(志学 しがく)、30になって
独立した立場を持ち(而立 じりつ)、40になってあれこれと迷わず(不惑 ふわく)、
50になって天命をわきまえ(知名 ちめい)、60になってひとのことばがすなおに
聞かれ(耳順 じじゅん)、70になると思うままにふるまって道をはずれないように
なった(従心 じゅうしん)。」言いました。
15歳の志学も、30歳の而立も、40歳の不惑も、50歳の知命も、60歳の耳順もそれぞれ偉いですが、
やはり70歳の従心ですね。
人間は70歳にならないと塾色というか熟成というか、成熟力というか完成にならないですかね。
私は70近くなっていますが、いまだに未熟なところばかりで、反省の毎日です。
命が燃え尽きるまで人間塾色にならないかもしれませんが、少しでも塾色に近づけるように
精進してまいる所存です。
半人前の漢方、発酵職人・素人俳人・吟詠初心者 木元正均
清峰流の創始 吟道清峰流 (eonet.ne.jp)(私が所属している吟道清峰流猶興吟詠会HPです)