ゴールデンウイーク中に友人の秋田さんご夫妻と小野アルプスを縦走しました。
アルプスといえば、本場のイタリア、ドイツ、フランス、スイスを中心とした
ヨーロッパの山脈ですが、日本も富山から長野、岐阜、山梨へ延びる3000m級の
連峰を北アルプス、南アルプス、中央アルプスと呼んでいます。
エベレストを目指した15年ほど前になりますが、北アルプスのシンボルとなる
前穂から槍ヶ岳までの穂高連峰を一昼夜で縦走し、白馬岳から五竜岳、八峰キレット、
鹿島槍ヶ岳、剣岳、立山を2泊3日で縦走しました。
さらに、6泊7日で光岳から聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、間ノ岳、北岳、仙丈岳、
甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山までの南アルプスを全山縦走しました。
当時のことを顧みれば今も目頭が熱くなり、胸がツンとしてきます。
それが今回は日本一低いご当地アルプス⇒小野アルプスです。
最高峰が200mほどですから大したことがないだろうと思いがちですが、そこが
落とし穴です。八つの山のアップダウンは高度差が600mほどで立派な登山になり、
8回のアップダウンは一回山のピークを登って下りるより倍以上の体力を消耗します。
今回の縦走のミソは何といっても紅山でした。クジラの背みたいな急な岩場ですが、
スリル満点、一歩も気が抜けれません。
日本にはご当地アルプスが100ほどあるそうですが、兵庫県だけで18もあるとか。
好天候に恵まれ、鶯や小鳥のさえずりに耳を澄ましながら新緑の森林浴をたっぷり浴びた
素晴らしい山行でした。高い山だけが登山ではありませんね。