昨日神戸NHKカルチャーセンターで掲題の講座がありました。
出田恵美子さんの2回目の講座ですが、新鮮感と臨場感があり、
大学の講座に勝るとも劣らない素晴らしい講座でした。
雲南省南部の易武からチベットまでの2500㎞のキャラバン隊、
往復1年半の旅、プーアル茶、砂糖、銅器、食料をチベットへ;
チベットからは畜産物、バター冬虫夏草、麝香、漢方薬の素材を運んだとか。
私も雲南省へは何度か足を運んだことがありますが、25年ほど前は正直プーアル茶は
あまり有名でなかったので、お土産に買うほどでもなく、飲んでも美味しくありませんでした。
それが今ではプーアル茶が体の脂肪を溶かし血管内掃除をしてくれるとのことで、杭州の龍井茶、
福建の烏龍茶を凌ぐ勢いで中国全土を席巻しています。
雲南のお茶は三国志の諸葛孔明が雲南遠征の時、四川から雲南に伝わり、「孔明興茶」と言われる
そうです。
樹齢800年の茶木とプーアル茶。
茶葉が15㎝ほど大きく、茎まで使うとか。
生の茶葉を蒸して竹筒の中に入れて土に埋める、それを出してプーアル茶の丸い形にして
石の重りを上から抑え、自然発酵をさせるが、早くて3年かかるとか。年数が長いほど値打ちが上がり、
5,6年ほど前には、プーアル茶買い溜めブームが起きました。
本物か偽物かわからない稀少プーアル茶には金より高い値が付くほどでした。
お茶のついでに雲南少数民族ナシ族の東巴文字も紹介して
いただきました。
左が白楽天長恨歌の比翼連理の名句を表す東巴文字です。
プーアル茶の源流から製造法まで本当に素晴らしい講座でした。