9月から中国の大学入学シーズンが始まります。
そんな中、祖母を連れて大学に入学する18歳の黎海堅さんがマスコミの
話題を一身に浴びています。
黎海堅さんは2歳に時に出稼ぎに出た父に死なれ、母も音信不通になりました。
黎さんは祖母に育てられましたが、自分の孤児養育費と祖母の高齢者補助金で
生活と高校までの学費を賄い、見事に今年の大学センター試験に合格し、念願の
漢方薬科大学に入学することになりました。
黎さんは、祖母が育ててくれたおかげで私は大学に入ることができました。
91歳の祖母は体が弱まってきているうえに、認知症になり、自分がいないと
不安でご飯も食べません。私は祖母を連れて大学に行きたいですが、だめなら
大学を放棄するしかありませんと言い張り、祖母の老後面倒をみるのを最優先しました。
このニュースはたちまち中国全土に広がり、大学側は特例として黎さんと祖母が生活できる
学生寮を提供すると発表し、黎さんの大学4年の学費と生活費をすべて無償提供すると名乗る
企業まで出ました。
2歳で孤児になる運命ながら、心身ともに清く強く美しく育った黎海堅さんこそまさに
「動天之徳莫大於孝、感物之道莫過於誠/天を動かす徳は考に勝るものなく、物を感化する道は
誠に優るものはない」の化身ではないでしょうか。