人間万事塞翁が馬。
昨日で山崎豊子作のNHK連続ドラマ「大地の子」が終わりました。
日本人残留孤児陸一心さんの波乱万丈、千辛万苦の浮き沈みに
何度涙したものか。
山崎豊子さんは、「大地の子」の前に「二つの祖国」を書きました。
太平洋戦争を背景に、在米日本人二世たちの、日本人と戦う葛藤、
アメリカ人による差別などを書いたものですが、アメリカのその時代を
体験していない私にとっては、何度読んでも(日本語の勉強のため)宿題の
感想文がうまく書けませんでした。
「大地の子」は違いました。陸一心ほどではありませんでしたが、理不尽な
迫害を人一倍に受けてきた私の家族を思うと、時には怒り心頭、時には狂喜しながら
「大地の子」という時代列車に同席させてもらいました。
陸一心の苦しかったこと、楽しかったこと、うれしかったこと、悲しかったことすべてが
どんな逆境でもめげない不撓不屈の精神を、親に家族に同僚にやさしい陸一心の素晴らしい
人間性を形成させました。
二つの祖国、二人の父親の誇り高き「大地の子」⇒陸一心に乾杯!