変異株のコロナが世界で流行しています。インドでは毎日4000人の命がなくなっています。日本でも大都会を中心に変異株のコロナが広がってなかなか終息の出口が見えない状態です。ワクチン接種が始まっていますが、いまのところ、順番がなかなか回ってこないというのが現状のようです。一方、ワクチンの副作用も懸念され、ほんとうにうつのも不安、打たないのも不安というのが正直なの気持ちですね。
ワクチンをうっても打たなくても自分でできることは、しっかり養生して、免疫力を高めることです。
ではどのようにすれば免疫力を高めることができるのか。
漢方では「気」という生体エネルギーが免疫力に関与していると考えます。「気」は誰の体にももっている生きる力、エネルギーなのです。私たち普段考えたり、体を動かしたりするのは「気」の働きなのです。食事をして消化器官で消化して体に吸収するのも「気」の働きです。この気が不足すると「気虚」状態になります。気虚の体質の人はちょっと体を動かしてもすぐ疲れたり、やる気が出なかったりします。脳の働きも鈍くなり、集中力も低下します。いわば、体がエネルギー不足になり、元気がない状態で風邪も引きやすくなります。これが免疫力が低下している状態です。
体の「気」は生まれるときに親からもらった「先天の気」、食べ物から得られる「後天の気」、呼吸で大自然から取り入れる「清気」三つからできています。親からもらった気は生きる中で消耗されるので、常に食べ物から、自然から気を補う必要があります。
毎日食べるものの中には、気を補う食べ物があります。例えば穀物類、特にうるち米、もち米、あわ、大麦などがあります。その他、里芋、ジャガイモ、サツマイモなど根菜類、しいたけなどのキノコ類も補気作用があります。肉類では、鶏肉、牛肉、うなぎ、ラム肉など。漢方生薬では、なつめ、高麗人参など。腸を元気にする発酵食品もお勧めです。体の免疫細胞の7割が腸で働いていますので、腸活も大事です。
疲れを感じたり、体が冷えたり、よく風邪をひくなどのときは免疫力が低下していることを意味します。上記の補気作用のある食材を選んで食べましょう。
普段、免疫力を低下させない生活を心かけるのも大事です。無理しない、夜更かししない、暴飲暴食しない、適当案運動をする、睡眠をしっかりとるなど大事です。免疫力を低下させる一番の原因はストレスです。コロナ禍でス自粛を余儀なくされ、ストレスが溜まりますね。自宅でできる体操、笑いヨガ、呼吸法など取り入れると気の流れがよくなり、ストレス発散ができます。
体内の気を補い、気の流れをよくすることで免疫力を高めてコロナに負けない体を作ることですね。