2月7日初めてオンラインのズーム講演をさせていただきました。
吉林大学日本校友会では5年前に東京で講演させていただきましたが、コロナ禍
の中でもう一度みんなに元気をということでさせていただきました。
去る日曜日の2月21日孫文ゆかりの移情閣同好会中国文化研究会での講演を皮切
りに高松、徳島、津山、最後はプライベートの城崎を経て昨日姫路に戻ってきま
した。今日は日曜日でしたが、一週間ほど仕事ををさぼりましたので朝から工場
でした。
津山では本末転倒というか、講演とは別の新しい発見に感動と興奮です。
中国語ではコーヒーを音訳で咖啡(kafei)と言いますが、日本の漢字では珈琲と書
きます。コーヒー豆の赤い実成りが女性の髪に飾っていた珈とその玉をつなぐ
琲に似ていることを連想して珈琲という漢字をあてたというから驚きの感動
です。
それも珈琲の漢字はメイドイン津山というから驚きと感動はなおさらでした。
この珈琲の漢字を作ったのが津山藩医の宇多川榕菴です。医学と植物学に名高い
宇多川榕菴ですが、蘭学にも精通しており、酸素、水素、炭素、金属、溶解、酸
化、温度、沸騰、蒸気、分析、圧力、成分など現代漢字熟語基礎語彙をたくさん
作り出しています。
モーニングセミナーのあと早速津山洋学資料館を尋ねました。25年前に義母を津
山の鶴山公園を案内し、桜を満喫した後奥津温泉に向かいましたが、その時には
津山がこんなに奥深い文化の町とは露知らずそのまま通てしまいました。
やはり一泊しながらその街の歴史に触れてみると想定外の発見があり、その喜び
も倍以上になるんですね。
もちろん今回の周遊で新しいご縁をたくさんいただき、日本の情けを身に沁みて
感じましたが、今回の発見をきっかけに新しい夢が、今は内緒ですが、燃えてき
た旅でもありました。