姫路は昼35度以上夜25度以上の猛暑日が続いていますが、朝5時前の薄暗い中を
お旅山ふもとに差し掛かると、コオロギと鈴虫の鳴き声が盛んです。
気が付けば庭先の垣根のところからもコオロギの鳴き声が聞こえるようになりました。
蟋蟀が害虫か益虫かは別にして鳴くのはオスだけでメスへのラブコールだそうです。
ところで、闘犬とか闘鶏とか闘牛とかはよく耳にしますが、みなさん闘蟋(とうしつ)という
言葉は聞いたことがおありでしょうか。
闘蟋すなわちコオロギ相撲、或いはコオロギ合戦は趣味から賭け事まで民間レベル
でしたが、今や地方政府をあげての一つの産業文化に成長しています。
第3回寧陽闘蟋ワールドカップが来る10月2日から7日までかの有名な泰山に近い山東
省寧陽市で開催されます。
賞金総額は120万元(約2000万円)で、優勝賞金は40万元(役650万円)とか。
今年は新コロナウイルスの影響で30チームの2000匹コオロギ戦士が熱い戦いを
繰り広げますが、例年は50チーム以上の3000匹コオロギ戦士が寧陽に集まるとか。
これまでに売買されたコオロギの中で一番高い値段が付いたのは1匹11万元(約
180万円)で、今年の寧陽ワールドカップ中の経済効果は6億元(約100億円)になる
そうです。たかがコオロギされどコオロギですね。
昔子供の頃、竈のどこかで寂しそうに鳴いているコオロギの鳴き声、友達同士で
遊び本位のコオロギ合戦の掛け声が急に懐かしくなってきてたまりません。